団体の設立と運営

 団体を立ち上げよう=設立

1.仲間を集める *最低3人は仲間を集めましょう

「こうなったらいいな」「こうしたいな」という自分の夢を実現するために…
もっと自分の住んでいる地域を暮らしやすくするために…
地域の活動を解決するために…

仲間と行動を始めたいと思ったら…
すでに仲間がいるけど、もっと多くの仲間がいたらいいなと思ったら…

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・募集チラシを作って公共施設等に置く
・SNSで発信する
・ミニコミ紙などに募集記事を載せる
・イベントを開き、その場で募集する
・自分の(自分たちの)やりたいこと、やろうと思っていることを周りの人に話す

2.団体を立ち上げる

(1)団体の名前を決める
(2)会則を作る
目的をメンバーで確認する
代表、副代表、事務局、会計、会計監査などの担当を決める
会費を決める
(3)会のことを多くの人に知ってもらう
 *情報公開することは社会的信頼を得て会員獲得にも繋がります!
・会の活動内容をわかりやすくまとめたリーフレットを作る
・ホームページやブログを立ち上げる、SNSを活用する
・会員を募る、会費を集める

3.活動を継続し発展させる

(1)継続した運営体制を作る
・1年間の計画を立て、それに沿って予算を決める
・役員会を定期的に開く
・総会を開く
・会の活動内容を会報やニュースレター、ホームページなどで情報公開する
(2)他の団体と連携する(イベントを共催、事業を提携など)
 *1団体ではできないことが共同すれば可能になることもあります!
(3)行政や企業と連携する(事業やイベントの共催、後援など)

 活動しよう=運営

1.計画を立てよう

【活動計画と予算】
年度の始まりに、その1年間にどんな活動をするか計画を立てておきます(活動計画)。あまりきっちり計画を立てると、あとで辛くなりますので、状況の変化に対応できるようだいたいの目安を立てるつもりで計画を立てましょう。但し、予算の裏付けはしっかりとしておきます。
年間計画は、総会などメンバー全員の合意を取ることも大切です。

2.運営のための会議をしよう

会議を開くには、いつ(日時)、どこで(場所)、誰が(メンバー)、何を(議題)するかを決めます。

【いろいろな会議】役員会、運営会議、全体会など
運営のための会議を定期的に持ちます。会の規模によって、役員会、運営会議、全体会など色々な段階にわけることになるでしょう。その場合、役員会など運営の中心になる会と、一般会員との間には情報の差が生じやすく、風通しが悪いと感じる会員が出がちです。いつでも傍聴参加できたり、意見をいったりする機会を作ることも必要です。

【議題(レジュメ)】
会議にはレジュメが必要です。できれば事前にメンバーに議題を送っておくと、参加する側で準備ができて効率的な会議になります。メンバーは出欠や遅刻などを早めに担当者に連絡します。

【議事録】
会議の議事録は必ず作ります。会議に参加したメンバーのためばかりでなく、欠席したメンバーのためや、後日、内容を確認するためにも議事録は大事です。会議で何がどのように話されたのか、問題点は何か、どのような結果で合意できたのか、あるいはどうしてできなかったのか、などの記録を残すことは、何か問題が持ち上がった時などに再確認できる利点もあります。
また、活動のまとめ冊子などを作成するときには貴重な資料になります。必要に応じて写真も撮っておくと便利です。

【会員情報の管理】
入会、退会、会費納入状況など、常に会の運営に必要な最新情報を保存しておく必要があるので、担当者を決めておきます。個人の情報はプライバシー保護に十分注意して管理しましょう。

3.会議は楽しく、しっかり合意をとろう

【司会や議長を決める】
会議をスムーズに運ぶためには、司会や議長を決めることが必要です。

◇司会や議長の役目
・議題に沿って時間配分や進め方を決める。
それを参加者に話しておくと効率的な会議になります。
・会議の目的を共有する。
時間内に合意を取る必要があるものについては、冒頭に説明するなどの工夫が大切です。
・会議を短時間で効率的に運営できるように、話の流れを整理する。
・メンバーに発言を促したり、疑問や質問がないかなどの確認をする。
・最終的に合意を取り付けられるように導く。

【発言は均等に】
司会(議長)の役目は、できるだけ全員の意見を引き出して、納得のいく結論を導き出すことです。大きな声の人、長々と話をする人に会議を占拠されないために、一人の発言時間を決めるとか、人数が多い場合はワークショップ形式にするなどの工夫も必要です。

【黒板やホワイトボードなどを利用】
発言や決まったことを黒板やホワイトボードなどに書くと、結果を全員が共有することができます。耳で聞くだけでは、いろいろな受け取り方があったり、聞き逃したりしていることが多いものです。大きな会議の場合、模造紙に発言内容やまとめなどを書いていくやり方もあります(グラフィックファシリテーション)。

【意思決定の仕方を決めておく】
出席者の過半数なら可決するなど、意思決定の仕方を決めておくことが必要です。

【結論を急がない】
限られた時間で議題についての結論を出していくのが「会議」の目的ですが、参加者のおおかたが納得しなくては結論を出した意味がありません。納得のいかない結論は、あとから問題が生じる原因になります。議論を切り上げて次回や別の機会に話し合うことも時には必要です。時間をおくと同時に、新しい情報や資料などを提供すると、結論が出やすくなることもあります。

【少数意見を大切に】
どうしても少数意見が残ってしまう場合もあります。どうしてそう考えるのか、発言者の立場に立って考えてみることも必要です。どうしても結論に納得がいかない人がいた場合は、とりあえず記録しておきます。

【欠席者のために】
都合で欠席した人には、議事録を送るなどして必ず会議の内容を伝えます。特に結論部分は丁寧に知らせないと、次回がうまく運びません。
一方、欠席する人は、事前に欠席の連絡をして意見を言っておいたり、会議後に送られてきた議事録を確認することが大切です。結論に異議がある場合は、次回の会議前に早めに代表に意見を出しておきましょう。

【新しく参加するメンバーのために】
会員が当然のように知っている会のルールやこれまでの活動なども、新しく入ったメンバーは知りません。会の基本的なことを資料にまとめておくと役にたちます。

〈参考〉
◆NPO法人小平市民活動ネットワーク『市民活動ハンドブック◇小平版◇』2007年5月発行