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2011年 8月1日
"To Our Friends Around the World Thank You for Your Support"
女子サッカーW杯、優勝トロフィーに何か見えない力によって導かれるように、なでしこジャパンは優勝しました。
東日本大震災、放射能汚染など、言い知れぬ閉塞感や不安感が漂う今の日本にあって、私自身を含め多くの日本人がたくさんの元気と勇気をもらいましたが、それとともに、なでしこジャパンの今大会での健闘と奇跡とも言える優勝が世界の人々からも祝福されたものであったことも感動的でした。
ほんとうに「がんばろう ニッポン!」です。
福井正徳
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2011年 7月1日
先月15日にNPO法の改正が成立し、また同22日には市民活動を促進するための新寄付税制が実現しました。
国の極めて厳しい財政事情からもまた社会の課題やニーズが多様化したことからも、「新しい公共」を目指してNPO活動を促進していこうとするものです。今回の制度改正は、日本における市民活動の歴史の中で特筆すべきこととして記録に残ることになりそうです。
小平市民活動支援センターの利用登録団体数は現在67です。市民活動の活性化が地域社会において重要課題となる中で、当支援センターがハード面のみならず、ソフト面においてもさらに多くのそして多様な市民、市民活動団体に広く利用され、市民活動の拠点として機能していくことを目指して運営に当たりたいと考えています。
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2011年 6月1日
NHKの「難問解決!ご近所の底力」の司会者だった堀尾正明氏が講演で「うまくいっているグループに共通しているのは、リーダーが信念を持っていてそれがブレない、固定観念にとらわれないで他のメンバーの斬新なアイディアをも受け容れる柔軟さがあることだと思う」という趣旨のことを言っていたのを思い出しました。
私の身近に会員数が着実に増え活発に活動しているグループが2つあります。一つは高齢者クラブ。会員が減少傾向にある高齢者クラブにあって、ここ2、3年、会員が毎年10名以上増え続けているそうです。もう一つはソロバンによる計算や暗算を通して右脳の活性化を図り、老後を元気に過ごすことをめざそうという「右脳いきいきクラブ」です。会員を募集するとすぐに定員オーバーになると聞きました。この二つのグループのリーダーに共通するのは考え方が開放的で新規参加者に対して包容力がある感じがすることです。
愉しくなければ始まらない、愉しくなければ続かない・・、お互いに他への思いやりや気配りを大事にしながら愉しく活動をしていきたいものです。
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2011年 5月2日
2011年3月11日は、歴史上日本人にとっては関東大震災以上に忘れることができない日になると思います。
震災から1カ月半余りが経ちました。いわゆる自粛ムードは日本社会・経済を沈滞させてしまう、被災地以外の地域での活発な消費が震災からの復興に寄与するのだという声が被災地から発せられ広く受け入れられつつあるように思います。
復興には20兆円ぐらいはかかるのではないかとも言われていますが、単純計算で、国民一人当たり15〜16万円ぐらいの金額になります。復興が遅れればそれだけ時間喪失による日本経済の国際競争力の低下の結果生じる間接的な損害も極めて大きなものになるであろうことは容易に想像できます。これらの経済的負担が肩にかかってくるのはこれからです。
今回の震災は物的損害だけでなく社会生活面、精神面でも大きなインパクトを与えたように思います。この震災を通じて思ったこと、考えたことを風化させてしまわないようにしたいものです。
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2011年 4月1日
3月11日に発生した東日本大震災は、未曾有の甚大な人的、物的損害のみならず社会的、政治的にも大きなショックを与えました。
これらの被害の重みはこれからいろいろな形でずっしりと日本人の肩にかかってくることになります。被害を回復するには何世代かをまたがる長い時間を要するでしょうし、まさに国難だと思います。歴史的に見ても日本人は大きな困難に遭遇したときには一丸となって立ち向かい乗り越えてきました。
今回の震災があまりにも大きかったことから、多くの人が「自分も何か役に立ちたい・・、自分に何かできることはないか」といったことを自らに問いかけ、「皆が一体となって助け合い、支えあっていかなくてはならない」という思いを共有しつつあるように思います。 そういった人と人との絆や、支え合い、助け合いといった気持ちは身近なコミュニティ作りや市民活動の基点でもあります。これからの身近なコミュニティ活動や市民活動の活性化につなげていくことができればと思います。
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2011年 3月1日
梅も咲いて、昨年4月に市民活動支援センターがオープンしてから間もなく1年になります。市民活動を促進しまたはその活性化を前提とした「市民活動支援センター」とか「市民協働センター」といった施設が近年とみに、当市に限らず、多くの都道府県、区市町村において設置されています。
そもそも、市民活動ってなぁに?ということについてですが、身のまわりの一人では解決できない問題をみんなで力を合わせて解決しようとする市民の活動(営利を目的としないもの)だと言ってよいと思います。
支援センター設置条例では、「市民活動とは、市民の自主的な社会貢献活動(ただし非営利活動に限る)」をいうこととされています。
そのような活動に対して、税金をもって市民活動支援センターという施設を置き、利用の便宜を与えることによって活動を活発にしていこうということです。
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2011年 2月1日
1月30日のNHKのTV番組「ようこそ先輩」で、<課外授業−人生を取材>をやっていました。学校は小平十三小、先輩は、反貧困ネットワークの事務局長で「年越し派遣村」の村長を務めた湯浅誠さん。
≪そんな湯浅さんが子どもたちに出した課題は、「自分の身近にいる人を取材する」こと。子どもたちは自分の住む町の、顔は知っているけど話したことのない人、気になっていた人、そんな人たちに話を聞きにいきます。聞くことはズバリ、「人生」。名前、年齢、出身地、今までで一番うれしかったこと、一番大事にしているもの…など、その人の人生について徹底取材。いつもは何気なく見ている人たちですが、詳しく話をしてみると、1人1人にさまざまな生き方=人生があるということが分かってきます。
自分の周りにいる人に、いつもより少しだけ関心を持ってみることで、世の中は変わっていくと語る湯浅さん。・・・≫(NHKホームページ・「ようこそ先輩」より)
「ホームレスの人は単なる風景と化した存在になってしまっている・・」、そして湯浅さんは、活動のモットーであるという「見えないことは無視につながり、関心は尊重につながる」ということばで授業を終わりました。
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2011年 1月1日
また今日から新しい年が始まりました
昨年は、はやぶさの快挙やノーベル賞の受賞、それに世界トップレベルでの若手スポーツ選手の活躍など明るいニュースもありましたが、経済、政治・外交、社会、いずれを見ても将来に希望や期待を持てなくなるような暗いニュースも実に多い年でした。
その一つが、「無縁社会」という言葉で象徴された、地域社会における人と人のつながり、社会との絆の希薄化の問題です。長年近隣に生活していても近しさや安心感をもって接することができる隣人としてのつながりがない・・、そんな社会の不確かさがあらためてクローズ・アップされました。このような状況下、ボランティア活動・市民活動は今後ますます重要なものとなっていくと思います。
新年が小平においても地域社会における人と人のつながり、社会との絆といった意味でのコミュニティの復興の動きが活発化していく年になればと願うものです。
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2010年 12月1日
2,3年前、玉川上水の緑道をウォーキングしていたら落ちているゴミがふと目につきました。
こんな素晴らしい緑道があるのに・・、どうせ歩くのなら皆が気持ちよく歩けるほうがいい、そんな思いから気が向いたときだけでもと思ってウォーキングのついでにゴミを拾うことにしました。
始めた頃は「どうしてここにこんな物を捨てるのか!」とか「だれかが多分まったく無頓着に捨てたゴミをなんで俺が拾わなきゃならないんだ!」等々、心中いろいろな思いが過ぎりましたが、そのうちに、「捨てる人あれば拾う人あり」、それでいいではないか、好き好んで始めたことなのだしイヤだったらさっさとやめればいい、そんな風に思うようになったら心平らかになりました。
2,3年前に比べると緑道に落ちているゴミはほんとに少なくなったと思います(喜平橋〜上水小橋)。拾う人が間違いなく増え、また捨てる人も間違いなく減りました。
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2010年 11月1日
当支援センターの愛称が、50の応募作品の中から、「あすぴあ」に決定いたしました。
札幌市の朝倉修 様の作品で、去る10月24日に元気村で開催された「NPOフェスタ・元気村ひろば2010」で、市長にもおいでいただいて愛称の発表、表彰、記念品の授与が行われました。
「あすぴあ」には、日本語の<明日>とイタリア語で広場を意味するpiazzaの<ピア>を合わせ、<市民の活動と交流で、地域の明日が見えてくる広場> という思いが込められています。
この「広場」の開放的なイメージが市民活動のイメージにふさわしい感じがして、ほんとにいい愛称をつけていただいたと思います。
当センターが、この愛称にふさわしく真に<市民の活動と交流で、地域の明日が見えてくる広場>となるようみんなで力を合わせてやっていきましょう。
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2010年 10月1日
最近「新しい公共」とか「協働」という言葉がかなりよく見られるようになった気がします。「協働」という語をインターネットで検索してみると0.03秒で実に3310万件がヒットしました。
行政と市民との協働について言えば、「地域の課題解決に向けて、行政単独では解決できない問題がある場合、または市民だけでは解決できない問題などがある場合に、相互にお互いの不足を補い合い、ともに協力して課題解決に向けた取り組みをする」という意味だといって良いと思います。
行政だけが公的サービスを担うことは、市民ニーズが多様化したことからも財政事情からもできなくなったというのが「協働」が求められる理由だとされますが、行政組織とNPO等の市民組織とは、原理も性格もかなり大きく異なりますので、市民の意識も行政職員の意識や仕事のやり方も大きく変わらないことには実際にはなかなかうまくいかないのではないかという気がします。
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2010年 9月1日
近くの小学校で行われた青少対(青少年対策委員会)主催の納涼祭の慰労会を兼ねた親睦会が先日ありました。行われたのは街道沿いの一軒の旧家。地域伝統の「手打ち糧うどん」作りの披露もあり、子どもと文字通りの老若男女30数名が参加しての賑やかな集まりになりました。
子どもたちもうどん作りを見るだけでなく、足で踏んで生地を延ばすのを実際にやらせてもらったりして、みんな目の輝いた元気な子どもたちでした。青少対主催の餅つき大会もそうですが、こうした体験をするときの子どもたちの目は生き生きとしています。
楽しい思い出をたくさん持つ子どもたちはきっと心豊かな大人になっていくのでしょう。 |
2010年 8月1日
1年半ほど前に市が無作為抽出の1000人を対象に行った「市民活動意識調査結果(※)」を60歳以上の年齢層について見てみると、市民活動に対する関心や参加意欲は高く(特に男性)、不参加の理由は、「きっかけや機会がなかった」「参加の仕方がわからない」「仲間がいなかった」がかなり多く、また参加に興味がある分野としては「自然・環境の保護や改善」「まちづくりの推進」「市民活動の支援」「高齢者や障がい者の福祉」の順になっています。
このことは、条件さえ整えば60歳以上の年齢層の方々にもっと市民活動やコミュニティ活動に参加してもらうことができるということを示しているように思います。
当支援センターもこうした方々にひろく市民活動に参加していただけるようきっかけ作りをしていきたいと思っています。すでにこうした活動に参加されているみなさんには、つれ合いの方も含め、身近な方にひと声かけてみていただいてはいかがでしょうか。
(※)「市民活動」には自治会等の地域団体の役員活動等も含まれています。
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2010年 7月6日
近年コミュニティということばをよく耳にするようになった気がします。コミュニティ活動、コミュニティの崩壊・再興、コミュニティカフェ、テーマ型・地縁型コミュニティ・・・
コミュニティということばは、人によってあるいは使い方によってその意味するところは必ずしも同じではないのですが、いずれも人と人とのつながりということを内包していることばのように思われます。
今の時代、身近での人と人とのつながり・絆、あるいは居場所(人との交流の場)を求める人がまちがいなく増えているのではないでしょうか。市民活動支援センターは、その重要な機能として身の回りの社会でのそういった人と人とのつながりや人や情報の交流の場作りを促進していくことが期待されているのだと思います。
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2010年 6月10日
当支援センターが開設されて早くも二カ月余が経ちました。おかげさまでセンターの利用登録団体も徐々にではありますが着実に増えて33団体となり、また会議室等の施設や設備の管理体制も整い、これらの管理業務は順調に滑り出しました。
これからはセンターのもう一つの大きな機能である事業の企画運営に本格的に取り組んでいきます。これら事業の企画運営は、イベント部会、NPOフェスタ部会、広報部会の3つの「事業部会」を設け、その3つの部会の全体会として「センター事業会議」を設けて行います。
これらの事業の企画運営にはぜひ多くの、そして様々な市民活動団体および市民活動に関心のある方々に参加していただいてアイディアと活力のあふれる事業を展開していきたいと願っております。みなさまのご参加をお待ちしています。
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2010年 5月1日
まさに桜花爛漫だった4月1日、当市民活動支援センターはオープンいたしました。
当支援センターは、平成15年、市の呼びかけに応じで集まった市民団体の方々が「市民活動支援センターのあり方」について熱く討議を重ね、「運営主体を市民とする支援センター」の構想を市に答申、今般その答申された構想に沿って、市民活動団体であるNPO法人小平市民活動ネットワークを指定管理者として施設の管理運営を行うという市民団体が運営する形態で開設されることになりました。(詳しくはQ&A「センターはいつできたのですか?」をご参照ください。)
多くの方々に市民活動に参加していただいて市民活動が活発に行われるようになることがコミュニティが元気になることであり、お互いがつながり支え合う住みやすい社会をつくっていくことになる、そのために市民活動を積極的に推進し、支援していこうというのが当センターが設置された目的です。
市民活動に関心を持っている人ならだれでも自由に利用し参加することのできる、特定の団体や人たちに偏ることのない、開かれた市民主体の支援センターを目指して運営していきます。お気軽にぜひお立ち寄りください。お待ちしています。
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